細谷亮太 著
2020年9月下旬刊
四六判/並製/265ページ
ISBN978-4-7660-0219-5
小児科医・細谷亮太先生の専門は、小児がん。子ども達に病気を告知し、一緒に病と闘う中で、小さな「よかった」を探してきました。病院の定年を迎え、第一線から離れた先生が、今までと違う日々に戸惑いながらも、新たな出会いに喜びを見出し、「生きていてよかった」と、人生を振り返ります。
2011~19年に掲載したエッセイから37編を選りすぐってまとめた完結巻です。
目次
笑顔に自信あり
ひとかたまりの時間
ひとごとには思えない
お月様に思う
犬との暮らし その1
犬との暮らし その2
共感を大切にして
今の自分の時期は?
私を形づくる思い出
これからのこと
ドクター・ストウと「負い目」
ご縁ですから
身を守る心構え
私の男女共同参画考
年を経るということ
コツを伝授します
本と友達になる
炎のあたたかさ
インドに行きました
時の流れに思う
半世紀ぶりの鬼の霍乱
刈り上げと豊かな餅文化
「不殺生」を心の中に
生命の息吹と晩年
故郷の訛り
暗闇の光に魅せられて
オスラーの匂い
楽しめる居場所づくり
記憶といのち
カハクの楽しい一日
押し寄せる春
映画に見つけた子ども達
体感する平和への思い
小児がん治療の七十年
生きていてよかった
終わりについて
祈りについて
著者
ほそや りょうた
1948年山形県生まれ。72年東北大学医学部卒業後、聖路加国際病院小児科に勤務。現在聖路加国際病院顧問。専門は一般小児科のほか、小児がん、小児のターミナルケア、育児学など。重い病気を持つ子どもと家族を支える活動にも力を注ぐ。俳人・細谷喨々でもある。