「暮しの手帖」とわたし
大橋鎭子 著
2010年5月刊
四六判/上製/274ページ
ISBN978-4-7660-0165-5
太平洋戦争下の防空壕の中で、家族を支えるために思いついた「知恵を売る仕事」は、敗戦後、平和が戻って、雑誌「暮しの手帖」として実りました。
二十代後半から60年あまり、熱い思いを持ち続けて「暮しの手帖」に生きた大橋鎭子が、ともに雑誌を支えた花森安治との出会い、リュックを担いで書店をまわった創刊当時のこと、商品テストなど独自の記事を作りだした編集室の様子、「すてきなあなたに」の誕生秘話などを語りました。
目次
花森安治と出会う
子ども時代、そして父と母、祖父のこと
第六高女時代
戦時中の仕事、そして暮らし
「暮しの手帖」の誕生
「暮しの手帖」一家
手紙でつづるアメリカ視察旅行
「暮しの手帖」から生まれたもの
すてきなあなたに
付録「暮しの手帖」から
著者
おおはし しずこ
1920年生まれ。1948年、花森安治らと共に雑誌『暮しの手帖』を創刊。1969年、『暮しの手帖』第2世紀1号より、「すてきなあなたに」の連載を始め、1994年、同エッセイにより東京都文化賞受賞。生涯を出版に捧げ、2013年に永眠した。